4泊5日の一人旅


 先日、スキー教室に参加する事もあり、行程の都合で一人旅に出かけました。
行程は、4泊5日、(夜行バスでの1泊も含む)スキー場での1泊、富山での1泊
そして大好きな木曽開田高原にあるいつものペンションに1泊の予定で出発しました。

夜の10時20分大阪発富山行きの便に乗るためにJRさんの介助もあって大阪駅に また 案内所の方の助けを受けて無事バスに乗ることが出来、出発です。
これから走るコースは、何度も自分の車で通った道、エンジン音を聞きながら
感慨深いものが私をセンチメンタルな世界に向かい入れ、バスは発進し私を
通いなれた北陸路に夢を乗せて走り始めました。

 「まもなく、富山に到着です」のアナウンスで目が覚め、6時50分に予定道理
無事到着しました。
バスから荷物を降ろし数分経ったところで 私を呼ぶ声が、そうなんです この日の
予定は、宇奈月温泉に昔家族で行った民宿、郵便局 温泉の噴水に一人で訪れる予定
だったのですが、ガイドヘルパーさんを利用するにあたって、自分の住んでいる町
以外でも時間の枠の中だと他の町でも地元に事業所があれば利用できると知り 
それなら一度体験してみようとお願いしていて、その方が朝早くから私を出迎えて
くれたのです。  そこから富山地方鉄道に乗り宇奈月に出発です。途中滑川を通り電車はガタンゴトン
と 心地のいい音を響かせ走って行きました。
黒部行地の名水、埋没林の館、ホタルイカの館 国道を走ると見える大きな観覧車、
車窓から見える景色を思い出しながらガイドさんと話していると、1時間半の時も
あっという間に目的地に到着しました。

富山地方鉄道、富山駅うなずき温泉駅前の観光案内所方と記念撮影
 宇奈月温泉駅を降り、まず向かったのは、観光案内所・・・。
一人で行くつもりだったので 行く前から何度か電話してるうちに、名前を憶えていただき
  当日出勤してるから必ず立ち寄ってくださいとお話ししていたので、ご挨拶に・・・。
すると カレンダーに花丸を入れて待っていてくださいました。
そこから昔に訪れた郵便局、その隣の民宿、今でもそのままあるようで
その時の光景、笑い声が頭によぎり、少し目頭が熱くなり、目に障害を負ってしまったことを
後悔してしまいました。
 しかし 時間はもう戻りません、気を取り戻して立ち寄り湯へ、新しく立て直したようで
 
駅前の温泉の噴水うなずき温泉街の案内板、民宿の現在名前は変わっていますが案内板は昔のままです
以前と違っていたのが なんだか少し気持ちを楽にさせてくれたようです。
 お昼ご飯を食べ宇奈月を後に、富山駅まで戻ります。 そこからは立山駅に向かいます。ガイドさんともここでお別れ、私が細かい事も
覚えていた事に驚き、私が富山の土地が大好きだと、言っていたことも理解できると
関心していただきましたが、ガイドさんの対応も良く、また一つ富山の思い出が上書きされました。ありがとうございます。
で、そこからは横浜からボランテアで来られた方と待ち合わせ。 挨拶も済ませ電車に乗り終点まで、多分以前に 荷台に犬を積んで走る軽トラを見ながら
、 走った道路と並行している線路の上を今、私が電車に乗っているんだと
またまた変な感情に包まれていました。 もともと 私の一人旅は、「オセロ」の旅、そう心に聞かせていても今回の
旅は、私にとっては簡単に裏返す事が出来ない、そんな旅になりそうです。
 と思っている間に終点に着き、ボランテアさんに連れられバス乗り場に、
  なんと、雪が無い、ほとんど無い、驚きです。 そう言えば、富山の駅前も雪は無かったような、バスの運転手さんに聞いても、今年は 雪がほとんど降らなかったそうです。 新雪を見ると必ず足跡を付けに行っていた私の家族にはとても残念な光景に違いないと
想像すると、少し気が楽になれました。  そこからペンションに着き食事をとり部屋に、差し入れでいただいたビールとお酒で乾杯
とても美味しいお酒で 大満足、翌日のスキー体験で堪能し、ボランテアの方の運転で
富山駅前のホテルまで送っていただいて、あっという間に3日目が終了しました。

 ここで大きなミスが、以前このホテルを利用した時、ホテルの中にコンビニが有ったので
夕飯は何も買わずにチェクイン、その後部屋に案内された後、聞いてみると 今は無い
との返事、こうなると食べるものが無い、こうなると困ったもので、今までの考えとは
切り替えて、何か予備の食べ物をカバンに入れておかなければと、学習させていただきました。
そして空腹のまま朝が、ホテルを出て駅まで行けるか不安になっていた所、フロントの方が、追いかけてくれ、
路面電車の 乗り場まで案内していただき、電車が来ると載せていただき、満員だったにもかかわらず
周りの人達が、皆で私を助けていただき、富山駅まで、駅に着いても私が一人になる事も無く
食べたかった立山蕎麦も、お土産屋さんも、JRの案内の方も途切れる事無く、私をサポートしていただき
今回の旅で、一番印象に残った出来事だったように思います。
 よく、「一期一会」と聞きますがまさしくこの事だと何よりものおみあげになったようで
ますます、この町が好きになりました。
 ですが 富山でのおみあげはちゃっかりと、ホタルイカのするめと、お酒「立山」、
これに限ります。
駅での 立ち寄り蕎麦「立山」も相変わらず美味しく
忘れていた、「オセロ」の旅、一枚コンプリート。

思い出の立山蕎麦、300円美味しかった。
 そして、次の目的地木曽福島へ。
初めての北陸新幹線、案内の方に写真まで取っていただいて出発です。
昨日の晩ご飯の代わり?、車内販売のケーキセットを奮発
これがまた美味しく、やく50分の新幹線の旅も 満足の内に終了し、
在来線へ、そこから、松本を経て木曽へ。
松本駅では、0番線がまだあり、駅名も昔ながらの「まつもとー」と風情のある声で
駅そばもまた違った味で、旅に出たからこその、体験でした。

 さて、木曽福島に着き、おーなーが迎えに来ていただき、ペンション迄、走りなれた道を、進んで行きます。
そして通いなれた宿、案内されるのは決まってこの部屋、私のお気に入りの窓からの御岳山を望むこの景色。

夕暮れマジかな御岳山 いつもの部屋から望む、朝のオンタケサン
宿の人の聞きなれた温かい言葉、私、私たち家族の時間が年輪の様に刻み込まれた宿、
目が見えなくても、すべての景色が、頭と、心の中に、鮮明に浮き上がってきます。
確かに見えなくなって、辛い事はたくさん有ります。
苦しい事も山ほどあります、何度人生を悔いて恨んだこともあります。
でもこの景色が私を癒してくれます。
そして、こう語りかけて来ます。
命が有ればいいことあります。
何とかなります。そんな風にこの場所、この山が私に前を向かせ、生きる力を与えてくれるのです。

宿のリビングのサボテンたち、昔は小さかったのに。
 そうしていよいよ帰途へ、今回の旅も沢山の人達が、私に、雄大な山や自然が
私に、抱えきれないほどの、希望と勇気をお土産に。送り出してくれ、弱ったらいつで
も戻って来いよと語りかけてくれるのです。
何時も、旅に出て思うのです、文字に表現出来ない景色がそこにあり、
形に出来ない思いが有る、それらと出会うために
旅に出る、それが私の思う、「旅」なんだとつくづく感じた5日間でした。
 今回の5日間、沢山の方が私を見守り、声を掛け、手を貸していただいた
方々、ありがとうございました。